福岡の専門家

整骨院とパーソナルジムを併用すべき理由|福岡の専門家が語る姿勢改善の正しい順番

著者: 柴山智幸 2026年7月4日

※本記事は取材・対談をもとに構成しています。協力: 田中 和也(田中整骨院 院長(福岡市中央区)・柔道整復師)

※本記事は取材・対談をもとに構成しています。協力: 田中 和也(田中整骨院 院長・柔道整復師)


この記事でわかること

  • 整骨院とパーソナルジムの役割の根本的な違い
  • 「整骨院に通っているのに再発する」原因
  • 2つを組み合わせる3つのパターンと効果
  • コスト・タイミングの考え方
  • 腰痛・肩こりがある状態でもパーソナルジムに通えるか

「整骨院に毎週通っているのに、また肩が張ってくる」「施術後は楽になるけど、1週間後には元に戻ってしまう」——こうした悩みを持つ方から相談を受けることが増えています。

整骨院に通い続けているのに変わらない。その理由を正直に言うと、整骨院とパーソナルジムでは、できることが根本的に違うからです。

今回は、福岡市中央区で整骨院を営む田中 和也院長(柔道整復師)にお声がけし、それぞれの専門家として「姿勢改善をどう進めるべきか」について話を聞きました。


整骨院とパーソナルジムの役割の違い

整骨院ができること・できないこと

整骨院は、骨格・筋肉・関節の「歪み」や「緊張」を手技によってほぐし、痛みや不快感を和らげることを得意とします。日常的なストレスや姿勢の悪さで固まってしまった組織を、専門家の手で緩める。これが整骨院の主な役割です。

── 田中院長:「整骨院の施術は、端的に言うと『緊張をとること』が得意です。慢性的な肩こりや腰痛で固まってしまった組織を手技で緩め、血流を改善することで痛みを和らげます。ただし、施術で緩めた筋肉を『次からは正しく使えるようにする』訓練は、整骨院だけではできません。それがパーソナルジムとの違いです。」

整骨院には「筋肉をつける」「動作パターンを変える」「姿勢を習慣として変える」機能はほとんどありません。施術で良い状態をつくっても、日常の動き方が変わらなければ、また同じ問題が起きます。

パーソナルジムができること・できないこと

パーソナルジムは、トレーニングを通じて「筋力をつける」「動作パターンを変える」「姿勢を新しい習慣として身につける」ことを得意とします。

── 柴山:「私たちは体性感覚を使ったアプローチをしています。姿勢が変わらない根本原因の多くは、カラダが今の姿勢を『正常』と記憶していることにあります。筋肉のアンバランスを整えながら、新しい動きパターンを繰り返し練習することで、意識しなくても姿勢が保てる状態をつくります。」

ただし、パーソナルジムは「痛みの治療」はできません。強い痛みや炎症がある状態でのトレーニングは逆効果になる場合もあり、その場合は先に整骨院や病院で痛みを落ち着かせる必要があります。


なぜ整骨院に通い続けても「再発」するのか

姿勢の問題は「歪み」ではなく「習慣」

整骨院で施術を受けて「骨格が整った」としても、日常の姿勢・動き方が変わらなければ、また同じ状態に戻ります。これは整骨院の施術が「効いていない」のではなく、施術と生活習慣の変化が別物だからです。

── 田中院長:「患者さんが再発するケースの多くは、施術後に『使い方』が変わっていないことが原因です。施術で緩んだ組織をまた同じように使い続ければ、また同じ緊張が戻ってきます。これを防ぐためには、日常の動作そのものを変える必要があります。それはトレーニングの領域です。」

── 柴山:「整骨院で施術を受けた後に、カラダが少し動きやすくなっているタイミングでトレーニングをすると、効率が上がります。『緩んだ状態で正しい動きを練習する』という流れが理想的です。」


2つを組み合わせる3つのパターン

パターン1:痛みがある → 整骨院で落ち着かせてからジム

急性の腰痛・強い肩こり・炎症が起きている段階では、まず整骨院や病院で治療を受けることが先決です。痛みが強い状態でのトレーニングは、問題を悪化させるリスクがあります。

痛みが7〜8割落ち着いた段階で、パーソナルジムの体験に行くことをおすすめします。この段階では「何が原因で痛みが起きたか」を理解した上でトレーニングに取り組めるため、再発予防に直結した指導が可能です。

コスト目安: 整骨院で月3〜4回(¥6,000〜¥12,000程度)→ 痛みが落ち着いたらジムに移行

パターン2:整骨院とジムを並行する

痛みはあるが日常生活には支障がない程度の慢性症状がある場合は、両方を並行して利用するのが最も効果が高い組み合わせです。

整骨院で定期的に組織を緩め、ジムでトレーニングを行う。「緩める」と「整える」を繰り返すことで、姿勢の改善スピードが上がります。

── 田中院長:「私たちの患者さんの中にも、パーソナルジムと並行して来られている方がいます。施術前後での動きやすさの変化を感じてもらいながら、段階的に施術の頻度を減らしていく流れが理想です。」

コスト目安: 整骨院月2回(¥4,000〜¥8,000)+ジム月4回(¥35,000〜¥45,000)= 月¥40,000〜¥53,000程度

パターン3:整骨院からジムへの移行

慢性的な問題が整骨院である程度改善し、「もう少し根本から変えたい」「トレーニングを始めたい」という段階でジムに移行するパターンです。

整骨院の先生に「パーソナルジムを検討している」と伝えると、現在の状態とどんなトレーニングが適しているかを教えてもらえることがあります。連携を取れると、より安全にスタートできます。

コスト目安: 整骨院を週1→月1に減らし、ジム月4回を軸にする


腰痛・肩こりがある状態でパーソナルジムに通えるか

「痛みがある=ジムNG」ではない

よく聞かれる質問に「腰が痛いんですが、パーソナルジムに通っていいですか?」があります。答えは「状態による」です。

急性の強い痛みや炎症がある場合は、まず医療機関や整骨院で診てもらってください。ただし、慢性的な腰痛・肩こりで日常生活が普通に送れている方は、パーソナルジムでのトレーニングが有効なことが多いです。

5toolgymでは初回体験でカラダの状態を確認してから、「今の状態で何ができて、何が適さないか」を一緒に整理します。「痛みがあるから何もできない」ではなく、「今できることから始めて、段階的に動ける範囲を広げていく」アプローチです。

── 田中院長:「腰痛がある方がパーソナルジムに通うことで、私の患者さんでも改善が早くなったケースがあります。重要なのは、トレーナーが痛みの状態を把握して、無理な負荷をかけずに進めてくれるかどうかです。体験時に自分の状態を正直に伝えることが大切です。」


整骨院とパーソナルジムを賢く使うために

コスト・頻度の現実的な考え方

整骨院とパーソナルジムを両方使い続けることは、経済的な負担が大きいことも事実です。理想的な流れは、次のようになります。

  1. 痛みがある段階:整骨院メイン
  2. 痛みが落ち着いた段階:ジムと整骨院を並行
  3. カラダが安定してきた段階:ジムメイン、整骨院はメンテナンスで月1回程度

整骨院は「治療」、パーソナルジムは「再発しないカラダをつくる場所」という役割分担で考えると整理しやすいです。

専門家同士の連携を求める

整骨院の先生にパーソナルジムに通い始めることを伝え、逆にジムのトレーナーに整骨院で言われていることを共有する。専門家間で情報が共有されると、より安全に・より効果的に進められます。5toolgymでは、担当の医療機関・整骨院との情報共有を積極的に行っています。


よくある質問

整骨院に通っても姿勢が改善しない理由は?

整骨院の施術は、固まった筋肉・関節を緩めることを得意としています。しかし「姿勢の習慣を変える」機能はほとんどありません。施術で良い状態になっても、日常の動き方・姿勢の取り方が変わらなければ、また同じ緊張が戻ってきます。これは整骨院の限界ではなく、整骨院が担う役割の範囲の問題です。「施術で緩め、トレーニングで再学習する」の組み合わせが、姿勢改善には最も効果的です。整骨院での施術後にカラダが動きやすい状態のときにジムでトレーニングをすると、効率が上がります。

パーソナルジムに通う前に整骨院に行くべきですか?

強い痛みや炎症がある場合は、整骨院や医療機関での診察を先に受けることをおすすめします。慢性的な肩こり・軽度の腰痛など、日常生活に支障がない程度であれば、パーソナルジムの体験から始めても問題ないケースが多いです。体験時にトレーナーにカラダの状態を正直に伝えれば、今の状態に合ったアプローチを提案してもらえます。「痛みがあるからジムに行けない」と思わず、まず相談してみてください。

整骨院とパーソナルジムを同時並行してもいいですか?

問題ありません。むしろ、慢性的な痛みや姿勢の問題がある方には、両方を並行して利用することをおすすめするケースもあります。整骨院で「緩める」ことと、ジムで「整える・鍛える」ことは役割が異なるため、補い合う関係にあります。ただし、双方の専門家に「もう一方も利用している」ことを伝えておくことが大切です。情報を共有することで、より安全で効果的なプログラムが組めます。

腰痛があってもパーソナルジムに通えますか?

強い炎症・急性の痛みがある場合は医療機関で診てもらうことが先決ですが、慢性的な腰痛で日常生活が送れている状態であれば、パーソナルジムに通えることが多いです。むしろ、腰痛の根本原因である姿勢・動作パターンを整えることで、腰への負担が減り、慢性痛が改善するケースがあります。体験時にトレーナーに腰痛の状態・いつから・どんな動作で痛むかを詳しく伝えてください。その情報をもとに、安全なプログラムを組んでもらえます。

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